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2015年12月3日木曜日

アヴァランチエクシア覚書

今回のエントリーは戒めとして書き残しておく色合いが濃い。
俺はアヴァランチエクシアという機体には特別な理由が無ければ、二度と乗らないと決めており、正直、星2個になるまで乗ったことを後悔すらしている。
もし、アヴァランチエクシアに乗っても勝てなくて困ってここに辿り着いたのなら悪いことは言わないから先を読まないことだ。
ここにはネガティブな情報しか詰まっていないので参考になんかきっとならない。

●概要

 出展作品は00MSV。エクシアのバリエーション機体。コストは2500に上昇している。
一見するとエクシアに似た武装を持つが、明らかに毛色が違う。エクシアよりもかなり灰汁が強く、相当扱いにくい
 ざっと書くと特徴は以下の感じ。
  • 得意レンジが狭く相手に接近しなければならない
  • ストレートに強い武装が少なく、生かすためには技量とセンスが求められる
  • 格闘の爆発力は特段高いとは言えず、手数を稼ぐ必要がある
ここまで厳しい要素が揃っている上にさらに低耐久(MBで680、FBでは驚きの580しかない)が乗っかるので実戦では相当厳しい。これ故に凡ミスなど許されず、さりとて甘えた行動では接近もままならず、近付いてからも一方的に殴れるほどの性能はない。プレイヤーにはそれなりの技量が求められる。
 耐久と火力の問題上、二回殴ったとしても一回殴られたらトントン位の認識になる。1回1回でダメージを交換していたら例え追いかけ回しているように見えようとも押し負けてると見ていい。
 この機体を乗るなら辛抱強く、少しずつでも成長していきながら使い続けるしかない。
 あはは! そんなの、無理に決まってるじゃない!!

●性能

  • メインはエクシアに似る三連メイン。
  • CSはダガー投げ。相手の頭上を狙うように角度をつけて投げる。
  • 格闘CSで粒子解放。バフ自体が控えめながら効果時間が長めに取られているタイプ。
  • サブもダガー投げ。こちらは相手の座右の空間を潰すように投げる。
  • 特射はダッシュ。トップスピードに乗るのが早く一瞬で大きく動ける。
  • 特格は各種格闘。レバー入れにより性能が変化し、それぞれに使い道がある。

 まずはメイン。動き撃ちと三連射が可能なビームライフルと原型機に似る。エクシアよりは性能がいいのだが、咄嗟に出せてまっすぐ飛ぶ射撃は冗談抜きにこれだけなので依存度が桁違いに高い。サブ、特格、特射に繋がる。

 CSはダガー投擲。1モーションで二本投げるのだが、一本を敵に向かって正面に。もう一本を若干上に角度をつけて投げる。水平に見合っている状態なら、本体と頭上付近に飛ぶイメージで良い。上から投げ下ろすと、相手目線で奥に弾が飛んだように見える。
ここからサブと特格に繋ぐことができる。

 格闘CSで粒子解放。1出撃につき1回だけ使える機動力バフ。チャージ時間がそこそこかかり解放が早いとチャージしづらい。なお、発動時の視点変更はレバー後ろでカットできる。
 ペナルティ無しでブースト回数が増えるので使わない手はない。格闘を狙いにいくスタイルと組み合わせることを考えると耐久のある内に使う方が楽。しかし、覚醒やドライブと重ねるというのもまた魅力的な選択肢ではあり、機体の扱いになれ余裕が出てきたなら柔軟な運用に挑むのもありかも知れませんな。
 俺はごめんだぜ。

 サブはダガー投擲。左右に広げて投げるので真正面ががら空き。相手の横移動に引っ掛けられると強いのだが、似た軌道のバンシィと比べると判定のサイズに信頼が置けない。
レバー前で前方に進みながら投げる。投げ終わりの硬直が前に滑るため若干隙が小さくなっているように思えなくもない。
 なお、ここからは各種特格に繋げる。

 特射は特殊移動。レバー入れによりアクションが変化し、Nで前方に、左右でそれを若干曲げて斜めに進む事ができ、前は上に、後ろは下に移動する。
 Nと左右は高速で接近するという動作の機敏さにかけてはトップクラスで、メイン、サブ、特射、格闘、特格にキャンセル出来ると非常に攻撃的な武装。
 前後は上にくるりと飛び上がるか、下にくるりと潜り込む。他機体では珍しい上下の急速移動を持っているのは強み……と言いたいところだが、沈みこむ後ろはともかく上昇の前は後述の前特格に使い勝手で劣るため実質コマミスのペナルティアクション。逸る心でレバーを前に入れていれると暴発するので注意しよう!
 そして、さらにブースト消費の多さが重くのし掛かる。前述した解放中はともかく、通常時は消費が重た過ぎてとても気楽に使える性能ではない。N特射からメインで滑りながら降りられるのだが、安易に使うとオバヒはほぼ確。
 使いどころが難しいが、かといって使わないと動きの幅が狭まるというジレンマ。アヴァランチという機体の象徴的な武装かも知れない。

 特格にはGNブレイド格闘。
 Nは突き出し、切り上げ、振り払いの三段。初段が判定を出しながら突っ込むタイプで発生も優秀なのでまず負けない。反応に自信があるなら後出しでもオッケー。ただダメージが伸びないのでこればかり刺してると押し負ける。
 前はジャンプ斬り。いわゆるピョン格。動作が機敏でブースト消費も普通と、上をとる動きとしては優秀。格闘性能も悪くはなく、単発の威力もある上に大体の格闘からキャンセルで出せるためコンボを締めるのに役立つ。一応、接地もするぞ。
 後ろはブレイドを盾にしながら突進した後、横薙ぎ、斬り飛ばしの二段。突進部分には射撃シールドがあり、相手の弾を消しながら進むことが出来る。シールドの発生はあまり早くないので防御的に使うよりは攻撃的に使う方がいいだろう。

●格闘

 アヴァランチエクシアを語る上では避けて通ることのできない格闘について。

 N格闘。エクシアに似たモーションで使って二段の後、大きく回りこんでからトドメの一撃。トドメの部分がそれなりに弾き飛ばすので追撃するにせよ、フィニッシュにせよ有用。ただ、ボタン入力が若干シビアなので、変な派生などを考えていると二段目で止まったりするので注意。覚醒中はトランザム格闘になり段数が増える。
 前格闘はブレイドを押し付けて多段ヒットの切りつけ。最後に弾き飛ばす。初段がつかみ属性なので強制ダウンさせると自然落下に移れる。
 横格闘は回りこみからのビームサーベル二刀流。モーション自体はエクシアのものに似るが、エクシアと比べると振りの距離が狭いので斬りかかる格闘としては頼りにならない。
 後ろ格闘はブレイド振り下ろし。バウンド属性のため、放置などに活用が可能。後述する後ろ派生とモーションは同じ。
 BD格闘はエクシアお得意の三段切り抜け。覚醒中は一段増える。

 これがデフォルトの格闘で、加えて射撃派生でブレイド投げ、後派生で振り下ろしの叩きつけが出せるようになっている。他、特格や特射でもキャンセルできる。

 射撃派生はエクシアの射撃派生に似たモーションでやや後方に下がりながらブレイドを投げる。ブレイドが当たった相手はふわりと浮くような挙動。ここから格闘につなげるため、ノーブーストでもコンボが繋げられる他、メインにつなぐことで自由落下に移れる。
 NNまで、前、横Nまで、後、BD格Nまで、N特格Nまで、後ろ特格Nまでから派生で出せる。
 後ろ派生は前述の通り後格闘に似たモーションで叩きつける。バウンド属性。NNN、前、横NNなどから出すことができ、ここから射撃派生にも移れる。後派生で弾き飛ばし射撃派生→メインで自分は落下に移りつつ、相手をそこそこ遠くまで飛ばして分断に使える。ちなみに、射撃派生→特射→メインとすると分断した相手に張り付くことができる。

 これらのことからわかる通り、アヴァランチはたとえブーストがなくなっていようとも、何とかして噛み付いてしまえばキャンセルだけで強制ダウンまで持ち込むことができる。また、キャンセルなのでロック替えによるカット警戒も可能ときている。
 このことにメリットを感じることができる人は素養がある

 大体のコンボは
  • よく動き、単発ダメージも良い前特格締め
  • 相手だけを吹き飛ばして分断の形を作る、後ろ派生射撃派生→メイン締め
  • 分断しつつ擬似タイの形に持ち込む後ろ派生射撃派生→特射→メイン締め
 あたりの使い分けでいいだろう。
 後はカット、ブーストの有無などを勘案したバリエーションや、初段すかしによる大ダメージコンボなどを揃えておくと心強い。
 ここで瞬間瞬間に的確な判断ができないと試合に勝てない。

●立ち回り

 要はブーストに縛られない自由度の高い格闘コンボNと後ろ二種類の特格による単純な二択、加えてサブやCSによる絡め手。これらを駆使した近距離間合いでの詰めで有利を取っていくのがアヴァランチエクシアの基本戦術。
 これに解放のバフ、バーストのバフ、MBではドライブのバフを絡めて相手を追い詰めていく。

 中距離以遠ではわかりやすく強い降り技を持たず、またまっすぐ飛んで行く武器がメインとCSしかないアヴァランチはパンチ力が弱い。相手が引き撃ち戦術を取ってきた場合はかなり厳しい闘いを強いられるだろう。
 この時、漫然としたメインの連射をしてしまうと着地を咎める手段がなくなってしまう。しかし、だからといって温存し過ぎると射撃による牽制がないため相手に好き放題逃げ回られるというジレンマを抱えている。思い切った着地などを織り交ぜて大胆に詰めていく必要があるのだが、先述した低耐久がここで響いてくるので慎重にならざるを得ない。

 近づいてしまえば前特格による揺さぶりにCSやサブを起点とした択一を仕掛けていける。上と左右の逃げ道を塞ぎつつ、格闘迎撃に強いN特格と射撃迎撃に強い後ろ特格で揺さぶりをかけてくると書くと非常に強く見える。
 が、実際はここで読み負けると相手の格闘による被害を被り、それが低耐久故に比較的痛いという問題が浮上する。リターンも特別大きいわけではないので、無理に突っ込むとリターン負けするため慎重にならざるを得ない。
 このジレンマを超越した先にアヴァランチエクシアの新たな地平があるような気はするのだが、そんなものが見えてくる前に心が複雑骨折してしまったのが俺だ。

 なお、得意間合いと耐久の関係上、マスター・エピオンなどのごく一部の30機体を除けば、アヴァランチを前に出した方がマシな事が多い。こいつが後方にいても頼りにならず、存在感をアピールするには多少の無茶が必要になるので、後方支援ができる30のがまだ多少は戦える。

 ドライブは単機で考えるならF一択と言っていい。射撃の回転率が上がり、足の留まる射撃の多いアヴァランチにとってSドラも決して面白くないわけではないが、Fドラを捨てるほどのメリットが得られるかという点で考えると肯定するまでには至らない。
 相方が前方で暴れられる機体の場合は、Sドラの間だけでも弾生成能力が上昇し、トリッキーな挙動が可能になるのは強みと言え、無理にめり込みたくないことを考えるとFドラよりも有用と言えなくはないかもしれない。
 ただ、その手の相方にわざわざアヴァランチを合わせる理由はおそらくない

 FBのDLCの場合はBバーストが優勢だろう。覚醒による機動力上昇幅の高いアヴァランチは覚醒時間の長いB覚との相性がいい。足が留まる射撃が多く青ステも生きるし、覚醒技に依存していないのもポイントが高い。
 A覚もブースト回復力とそれに由来したねじ込み力は侮れないので、覚醒でワンチャン差し込みを狙うならA覚醒も十分あり。ここらあたりは自分の腕、周囲の実力、機体と相談して、好きな方を選ぶのがいい。