虚木零児です。
冒涜的医療管理ゲーム、The Kindeman Remedyを遊びました。
The Kindeman Remedy - Steam ページ
以前、プレイしたこともあるRavenous Devils の精神的後継作ということもあり、以前から期待はしていた作品だったので、やや出遅れながらもゲームを購入、なんとかエンディングまでは到達しました。エンドレスモードは遊んでません。
マルチエンディングということなので、もう一周……と言いたいところですが、ちょっとパッチを様子見しようと思うのでメモがてら記事にします。
概要と経緯
麻酔科医として医学界で称賛を受けていながら、凶悪な人体実験を行った罪で追放され、地位も場所も失った医者カール・キンデマン。医学界から追放されたはずの彼はトンプソン島にある刑務所での医療スタッフという立場についていた。
海に囲まれ、出入りするものなど少ない孤島。囚人たちの生命の価値は軽く、勤務するスタッフたちの倫理は腐敗。汚職刑務官のロニー、権力を振りかざす所長のノートンを利用して実験環境を整えるのは、彼にとっては難しいことではなかったのかもしれない。死を救済かのように考える聖職者、シスター・アンナから直接的な協力を取り付けたキンデマンは自分の追い求める完璧な麻酔薬の完成、そして【キンデマン療法(The Kindeman Remedy)】の確立の為に再び動き出そうとしていた……
といった具合のストーリー。前述された精神的な前作、Ravenous Devils は19世紀ビクトリア朝次代のロンドンに店を構える仕立て屋パーシヴァルとパブの女主人ヒルドレッドの二人。二階は仕立て屋、一階はミートパイが美味しいパブという不思議な店(彼らの前は理髪店だったらしい)を繁盛を目指すゲームなのだが、
- それぞれ独立した役割を持つ男女のペアを操作
- 処理に時間のかかるタスクを複数予約することが可能なキャラクター
- 片方を動かしながら、もう片方に別の仕事を明示して並行動作が可能
- 要所にある連携を考慮して、タスク配置で処理効率を追求する
という似通ったプレイフィールを持つのが特徴となる。
加えて、こなすべきタスクの中には【殺人】が含まれ、出来上がった死体を私利私欲の為に【活用】するというインモラルな雰囲気も共通。不思議な縁で繋がった男女二人のペアによる非人道的な活動というテーマも似ており、表面的にはかなりそっくり。
元々はRavenous Devils の開発はBad Vices Games で、現在は While We Wait Here を開発中。一方のThe Kindeman Remedy の開発は Troglobytes Games であり、Ravenous Devils のコンシューマ移植を行ったデベロッパーとなっています。
囚人を相手に極悪非道な実験を繰り返す冒涜的な医療管理ゲーム「The Kindeman Remedy」,Steam向けに配信開始 ー 4Gamer
「『The Kindeman Remedy 』は当社が移植してリリースした『Ravenous Devils』の精神的な続編です」と、Troglobytes GamesのSaverio Caporussoは述べています。
正直、Bad Vices Games がどういう関係で、Troglobytes Games のスタッフがどういう立場であるのかはわからないのですが、インスパイアを受けたのではなく、精神的後継作を自負する以上、おそらくいくらかのスタッフが関わっているのでしょう。まあ、恥知らずに丸パクした場合は何も言わないでしょうし。
ただね、継いだ部分が果たして本当にそれでよかったのか? という気持ちはあるんですよ。正直なところ。
発展した部分と縮小した部分
Ravenous Devils はやや縦長な建物でした。19世紀のロンドンの一般的な建物がどんなもんだったのかはわからないんですが、1階と2階が別々のお店で、更に3階にバックヤード"的な"部屋があって、地下室も用意されている4階立て+屋根裏部屋という構成です。
前述の通り1階は飲食店、2階は服屋と仕立て屋。地下室が調理場となっており、3階は植物育成用の温室、更に上には秘密の屋根裏部屋がありますが、確かここはストーリー的なフレーバーでゲームとしてはあんまり使うことがなかったはず。1階と地下がヒルドレッドの担当、2階と3階がパーシヴァルの領域となっており、死体は伝統の隠し戸から落とし、それ以外の食材などのやり取りは小型の運搬エレベータを活用する感じ。
一方で、トンプソン島刑務所は階層こそ4段階なものの、左右の移動が増えているのが特徴となります。最上階には錠剤を受け取るためのカウンターがある部屋と、点滴を受けるための椅子が並んでいる部屋の二部屋が、その下にはドクターが薬剤や点滴を調合するための実験室と倉庫(ゲーム内ではネズミの寝床でしかない)があり、更に降りると手術室と死刑囚の診察室、死体処理室へ直通する落とし穴。一番下にはドクターが実験装置まで設えた死体処理室に加えて、秘密の拷問部屋まで完備しています。刑務所ってロケーションなんだから、これぐらいのスペースはないとね。流石に。
ただ、このゲームはポイント&クリックで対象オブジェクトを選択すると、キャラクターが状況に応じて適切な対応をとるというもの。なので、別部屋にあるタスクを処理しようと思うと、その部屋にあるオブジェクトに触れるか、床をポイントしてその位置に移動させる必要があります。つまり、視点の移動が必要で、The Kindeman Remedyになったことで左右の視点移動が追加されました。
これ自体、視点移動がスムーズではないので若干のストレスなんですが、これにプラスしてタスクの詳細がHUD表示ではなく、対象に直接表示される仕組みになったことにより、いちいち確認しに行く手間が増えているのも最初は引っかかります。なんで不便にしたん?
その一方で、機能が縮小されて楽になった部分もあります。
Ravenous Devils は当初陳列棚に料理を並べてセルフで持ち帰りですが、The Kindeman Remedy も同様に薬剤を並べる棚に並べておいて、必要になった囚人が勝手に飲んで帰っていく形からスタート。テーブルで飲食する客に対応するのが、前述の点滴を受けに来る患者になっています。なので、Ravenous Devils のプレイヤーはトンプソン島刑務所での医療にうろたえることはないでしょう。ここまではいい。
飲食店では死体を食肉加工する際に、
- ミンサーでひき肉にする
- 腸詰めしてソーセージに
- 切り落としてステーキにする
という3つの選択肢がありました。それぞれ在庫できる量に限界があるので、過剰在庫を出して貴重な肉を無駄にするのは望ましくない。かと言って不足してしまうと、その材料を使う料理が出来なくなってしまいます。
ワゴンには料理さえ並んでいれば客は持って帰りますが、店に食べに来た客からの注文には応じないといけません。客も無限に待ってくれるわけではないので、料理の提供が遅れた場合にはキレて帰ってしまいます。飯が出せないパブの評価など良いはずもなく、プレイヤーはいかなる料理にも対応できるようにそれぞれの食材を適量確保しておく必要がある。売り切れましたでは済まないんですよ、19世紀のロンドンは。……多分。
トンプソン島の刑務所も似たような話で、点滴を受けに来たのに受けられない、薬をもらいに来たのに貰えないなんてことになればキレて帰ります。そう遠くない未来に死刑執行される癖に……
錠剤はこちらでもそんなに問題ではなく、とりあえず棚に在庫があれば患者は適当に飲んで帰るんですが、問題は点滴の方。こちらは患者に応じた適切な点滴でなければいけません。パッと見は患者が注文つけてるように見えるので、テーブル客と同じような気持ちで処理してOK(頭の上に浮かべている吹き出しを確認しないとダメなことを除けば)。つまり、Ravenous Devils がそうであったように、The Kindeman Remedyでも適切な点滴を持ち込まないといけません。
Ravenous Devilsが肉の加工三種類にトマトやじゃがいも、玉ねぎ、卵に小麦粉を組み合わせて作ります。レシピは全部で19種類。ネズミ肉はちょっとした特殊料理で、準備に若干の手間があるものの、簡単に確保できる割に人気あり。ワゴンに並べ続けてたのは秘密やで。
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▲レシピ1 |
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▲レシピ2 |
一方の、ドクターの仕事は空の点滴バッグに青、緑、赤のハーブのどれを混ぜるか+青と赤でできる高性能な点滴を作るのかの4種類だけ。毒入りの毒を入れる部分はシスターの仕事なので、点滴バッグを取る→対応する色のハーブを取る→調合する。でおしまい。料理と比べりゃ楽な仕事や。
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▲点滴の作り方1 |
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▲点滴の作り方2 |
もう一つの違いが点滴は保管場所があって作り置きができるんですよ。パブは客の注文を受けてヒルドレッドが調理を開始するんですけど、刑務所では言われた点滴を取り出して客の腕につなぐだけ。まあ、その分、客の我慢の限界が近いんから、慌てて在庫作っても間に合わないバランスになってるとは思いますが……検証まではしてません。そこまでの義理もないし。
そして、更に驚くべき特徴としてドクターが使用する空の点滴バッグ、カプセル、ハーブは全部在庫の概念がありません。在庫入れ自体はあるんですけど、数が無限。Ravenous Devils も、The Kindeman Remedy も投入素材の組み合わせ失敗でゴミが出来てしまうのですが、素材ロスでダメージのある人肉レストランに対して、トンプソン島の刑務所ではタイムのロスのみ。時間のロスにしたって、客が注文してから我慢の限界を迎えて帰るまでっていう制限と比べれば、在庫が底をつく前に補充ができればよい。なくなるギリギリまで引き付けてから生産するような真似をしなければ、一度のミスが致命傷になるということはまずありえません。むしろ、過剰在庫になったところでゴミ箱に捨てればいいだけですから、作業スペースがあるならさっさと作って補充すればよし。無限にある在庫から無限に入るゴミ箱に流すだけなので勿体ないも何もないです。マジで。
タスクのバランスについて
ゲームになった題材が変わっていることもあり、プレイヤーは似たような操作感覚ではあっても、それぞれのキャラクターがやることは変わっています。例えばRavenous Devils の場合、パーシヴァルは
- 仕立て屋に来た客の殺害
- 殺した客の服を再利用に回す
- 死体をパブの調理場に流す
- 採寸部屋の血痕の始末
- 奪った服の仕立て直して売り物を作る
- 服をトルソーに飾って売りに出す
などの仕事をこなします。ストーリーを進めて温室が開放されたそちらの管理も仕事。死体をパブの食材に回すか? それとも、野菜の肥料として利用するか? という分岐ができる他、出来上がった野菜を地下に送る役割であったりと仕事も増えていきます。
パブを切り盛りするヒルドレッドも同様に
- 死体を食肉に加工する
- レシピに沿って肉や食材をトレイに乗せる
- トレイをオーブンに突っ込んで料理を作る
- 作った料理を陳列台に乗せる or 客に提供する
といった作業が必要になります。レシピに沿って肉や食材を持ち出す部分は客の注文に応じて選んだりで忙しく、持ち帰りように陳列するにしても食材の在庫数などから使ってもいい食材の選定しないと行けません。実際には食材の分だけキッチン内をウロウロするので手順自体は多めで、選択によって変わるのが難しいところ。加えて、トマトなどの野菜が解禁されれば、温室から降ろされたそれらを棚に格納する作業が増え、キレそうな客にレモネードを提供して溜飲を下げてもらうなどもあり。
一部は給仕係を雇うとやってくれるようになりますし、陳列棚はとりあえずネズミ焼きを置いとけばごまかせますが、なかなかに忙しい。
さて、我らがDr.キンデマンはといえば
- 錠剤/点滴の生産
- 荷物用エレベータでの受け渡し
- 運び込まれてくる要手術患者の対応
- 手術に使った器具の消毒
- 死刑偽装のための投薬(隔日)
のみ。3.と5.に関しては定期業務で準備が可能な上、5.については1日おきしか発生せず。4.については手術の後始末でしかなく、完了までの所要時間はそれなりなものの、キンデマン拘束時間はわずかなもの。前述の通り、上階の在庫に応じて生産を管理する都合上、時間制限は緩やかなので、飲食店や服屋とは比べるべくもありません。
更に問題なのはシスター・アンナであり、彼女は
- 生産された錠剤/点滴の受け取り
- 毒の混入(オプション)
- 保管場所への格納
- 点滴の対応
しかありません。錠剤は保管場所が売り場なので、空いたら押し込むだけでよし。点滴はアップデートで置き場が4つになったので、客の吹き出しを見て必要な点滴を取りにいって突き刺して終わりなので非常に楽な仕事。パブの給仕係の方がレモネード配る分だけ仕事多いまである。点滴客を楽しませるのは芸をするネズミ、ピッピーちゃんの仕事で、シスターに言われるまでもなく、キレそうな客の前まで勝手に行きます。まがりなりにも診療所だろうにネズミがいるのはどうなんだ? などとは言わないように。
ちなみに、リリース直後は点滴置き場が3つだったんですが、あれはどういうバランスを想定していたのか謎です。注文受けてから生産するようなバランスじゃないのに。
とはいえ、The Kindeman Remedy では日中と夜のパートがあり、共通作業以外にも夜にしか出来ない仕事があり。そこを含めれば刑務所が暇なんてことはないんですよ。例えばキンデマンは
- 死体を装置にかけて死刑偽装用の薬剤を抽出する
- 薬剤が蓄積完了したら注射器に入れて保管する
- 抽出した死体を調査する
- 死体を処理装置(?)に突っ込んで処分
- 偽装死刑のためにロニーに電話(隔日)
- 運び込んだ死刑囚を拷問して調査(隔日)
- 拷問死した死体の処分(同じく隔日)
ほら、忙しい! まあ、実際プレイするとほとんど抽出の待ち時間ですし、機能拡張で4.の部分は助手(?)に任せられるようになるので作業量自体は地味なものですが。
問題はシスター・アンナで
- ネズミに餌をやる
以上! ネズミ機能が解禁されるまでは全くの無作業。拷問したら立ち会いますが、演出上の話で特に何もしません。もちろん、キンデマンが錠剤や点滴を生産してエレベータで上げてきたら棚に保管する作業はありますし、明日に備えて点滴に毒を混ぜるぐらいのことはできるんですけど、それって本当に今日やらないと行けないことかな? って残業減らしたい上司の言葉が浮かぶぐらいすることありません。
ゲームのバランスとかバグとか
何というか、とにかくバランスがいまいちなんですよね。
レビューでも指摘されていて「なるほどな」と思ったんですけど、The Kindeman Remedy において「殺し」って運営においてはネガティブな判断なんですよね。
Ravenous Devils だと食材の一つである肉を手に入れるためであったり、売り物の服を作るために必要な工程になっており、ここを効率的に行うことで売り物の供給が良くなって売上が上がります。売上が上がってお金が入れば設備の投資を行うことができ、設備の投資を行うことで出来ることが増えると更に売上が上がって……という循環が起きる仕組みです。
一方、The Kindeman Remedy において、設備の投資に必要なのは「名声」であり、名声は普通に治療を行うことでしか得られません。殺しちゃうと設備投資が若干ではあるものの遠のくんですね。まあ、冷静に考えれば、刑務所で死刑囚相手とはいえ、体調不良で治療受けに来たやつが薬飲んだり、点滴を受けたあとに死ぬって大問題ですからね。本来は。ストーリーモードだと、警備員の人がのそのそやってきて、義務的に始末しますけど。責任問題に発展しますよ、責任問題に。
……いや、仕立て屋で採寸に入った人が戻ってこないのも大変なことやな。
じゃあ、Dr.キンデマン、あるいは、シスター・アンナは何故に人を殺すのか? それは、研究に必要な反応レポートの取得であったり、もっと克明な生体反応レポートを取るのに必要な仮死偽装のための反応剤の採取に必要だから。反応剤自体は死刑執行の際に1つ、拷問室に放置してる男に何日かおきに1つ消費するペース、反応剤抽出に三人分の死体が必要だったはずなので、2日に三人で死刑偽装分は賄え、プラス数人殺せば謎の生体サンプル野郎に回す分も確保出来る計算になります。
死体から取れるレポートも必要なので、もうちょっとペースが必要ではあるんですが、結局のところ、そんなに殺しまくる必要のないゲームにはなっているんですよ。そもそも、ストーリー上はキンデマンの完全な追放を目論む医者のサイモン・ジョナサン・ブラックがこちらの動きに目を光らせているはず。なので、派手に殺しまくって刑務所内の人の動きがおかしなことになれば、怪しまれて然るべきなんですよ。本来は。もしかしたら、僕が気づかなかっただけでそういう要素があるのかも知れない。
それに、パーシヴァルとヒルドレッドの二人組と違って、キンデマンには積極的に殺しを行う理由はありません。キンデマンの研究には死者から抽出出来る薬剤と、生者を痛めつけて得られるデータが必要な以上、殺さないという選択はないんですが、必要なデータが揃えばそれで十分。殺せば殺しただけ研究が進む訳ではありません。肉に飢えたロンドンの住人たちに肉の味を覚えさせる必要があるパブとは違うんですよ。
キンデマン療法の確立、医学界の進歩のためとはいえ、犠牲を出すこと自体はカール自身も責められる部類のものであることは認めた上で、それ自体の正当化はしない訳ですよ。知的好奇心を満たすため、その上で得られる業績を思えば止まる理由にはならないだけで、もしも犠牲を出さずにやる方法があるなら、そちらを選ぶであろう人物だと思います。人殺しをしなくて住むなら、今の面倒な状況に追い込まれることもなかったし、人目を避けながら鬱々と実験する必要もなかったですからね。
一方で、シスター・アンナは痛みと死が罪人の罪を濯いでくれると考えるような人物なので、人を殺さないキンデマンのことはあまり好きでないかも知れない……いや、君が毒を入れないと殺しが起きないから、ゲーム上は全部お前の所為なんだけどね?
僕が見たエンディングにおいて、シスター・アンナはライバルとも言えるDr.ブラックと内通していて、キンデマンを亡き者にせよという司令を受けていました。実際にはキンデマンはその裏切りを知っており、それどころか、アンナを懐柔し、むしろ逆にサイモンを裏切らせていましたが、プレイ内容次第ではアンナに見捨てられることもあるのでしょう。
研究も終わって、医学誌に論文を送っているにも関わらず、"私怨"でサイモンを手に掛けるキンデマン。殺人を忌むような神経があれば、こんな研究に手を染めるはずもなく、障害となるであろう存在を亡き者にし、医学誌の編集長から「全ての医者はあなたに感謝するでしょう」という称賛を受けてニヤリと笑みを浮かべたシーンで僕の操るカールの物語は終わりを告げました。レポートは少し足りなかったような気もしますが、とりあえず研究自体は結実して、ライバルも蹴落とし、再び称賛を得ることには成功したんだと思います。
設備投資に必要な名声欲しさに毒殺は抑制的、序盤は死刑周りのルールを理解できていなくて何人か死んでしまったことを思うとバランスは比較的ぬるめです。
前述の通り、Ravenous Devils みたいにどんどん殺して、どんどん食わせましょう! というゲーム性ではないので、このゲームで初めて触れます。というのであれば、それは特に問題にはならないでしょう。逆にRavenous Devils が大好きで同系統のゲームということでやりたくて来ました。ということであれば、少し気に入らない部分があるかも知れません。
あと、初期のバージョンは拷問室に入るとクラッシュみたいな状況が多くて大変でした。死刑囚がいないのに拷問部屋に入るとほぼ確で操作不能、下手すればゲームがクラッシュして起動し直しになるということが頻発しました。一番最初に拷問すればたいてい問題が発生しないのでいいんですが、実は拷問部屋にいる拷問で死に損なった男にイベントがあるんですけど、死刑なかった日には入ったらどうなるかわからないし、拷問室での作業を終えて外に出ると再入場は出来ないしで、気にはなるけど進める気にはなれませんね。ここはアプデでフィックスされると思うんですけど。今はちょっと……。
それに物語中に死んだはずの所長が最後まで死刑執行に立ち会ってたのはコメントに困る事態でしたね。バグなのか、ノートン所長の影武者なのか判断に困るレベル。結局は同じシーンの使い回しなので用意されていないと言われればそれまでなんですが……うーん。
そういえば、Ravenous Devils はす~トリークリア後の時点で続けて遊べるよ、みたいなアナウンスがあったのでそれがエンドレスモードだと思ってた(英語なので朧気にしか理解してなかった)んですよ。でも、今回スクショ取るのに久々起動してみたら、実はエンドレスモードっていう独立したモードで、手配度とか税金とかが追加されてちょっとゲーム性の違うみたいですね。言った通り、僕が遊んだのは発売しばらくの日本語対応も前だったので……。
そういう意味では、もしかしたら The Kindeman Remedy も実はエンドレスモードだと要素が追加されていて難しいのかも知れませんが、それはまたちょっとパッチが当たってからにしようかなと思います。