虚木零児です。
どうも、タケルライコが不評ですね。少なくとも僕の観測範囲では。ダサい、なんだその首は、ライコウはホウオウに感謝していることだろうetc...
中には「こんなことを思っちゃうなんて、私はもうメインターゲットじゃないのかな( ;∀;)」なんて嘆いちゃう人も見かけました。
うーん……せやね!
文脈としては年を取って変化を嫌い、新しいモノを受け入れられなくなった私……と言いたいのだと思うが、多分、頭が固いか悪いかのどっちかだと思いますよ、
だって、良い歳こいて僕は面白がってますからね。キリンか? 竜脚類か? って。
■タケルライコはキリンかも知れない
タケルライコは古代パラドックスポケモンと予測され、詳細は省くが既存のポケモンの似姿を持つ別種のポケモンとなる。タケルライコはライコウに似ており、ライコウは金銀で登場した伝説の(オタク的には準伝説)ポケモンだ。黄色い身体、特徴的なヒゲのような飾り、雲を思わせる鬣は新登場のタケルライコとライコウで共通している。
が、タケルライコは上に長く伸びた首が特徴的なポケモンだ。加えて、デザイン元のライコウからの引き継ぎではあるが黒っぽい文様があることから、現存する生物の中ではキリンに近い。足は3つの爪が蹄のようになっており、これも牛やキリンなどの蹄に似ている。
そして、キリンには伝説上の動物に同音異義語の麒麟がいる。タケルライコはキリンと麒麟のハイブリッドモチーフではないだろうか。同じモチーフのモンスターが某狩猟ゲーで雷を使っていたし、まぁまぁイケるやろ……。
麒麟は瑞獣の一匹であり、他に応龍、霊亀、鳳凰(など)がいる。竜のような姿のウネルミナモが応龍と仮定すれば、残るエンテイは霊亀に対応することになるのだが、この霊亀、なんと甲羅に蓬莱山を背負うとされる。これを火山にアレンジしてしまえば噴火も使えてエンテイモチーフにも合致する。
そもそもスイクン、ライコウ、エンテイがホウオウ(鳳凰)と縁深いのも興味深いところだ。火事で命を落としたポケモンにかつての仲間の力を与えて蘇らせた結果、かつてともに行きていた三匹の似たような姿になったという解釈は得も言われぬエモさがある。
これはキリンやね!
……ホンマに?
■タケルライコはキリンではないかも知れない
いやまあ、実際、不審な点は多い。蹄のような……と誤魔化したが、キリンは偶蹄なので三叉にはならない。麒麟の足は馬の様とされるのでおそらく奇蹄だが、ウマの蹄は大きなモノが一つだけ。実在の動物で三叉に近いのはサイだ。サイの首は長くない。話が合わぬ。
ウネルミナモを応龍と仮定したが、伝承に残る応龍は四足と言い伝えられている。ウネルミナモはすでにゲームに登場しているのだが、二足歩行で前足はつかない。元々のスイクンが四足歩行なのに、わざわざ二本の足で立たせているのもポイントだ。コイツはわざわざ二足歩行にされたのだ。
何より藍の円盤の目玉、テラパゴスは亀モチーフのポケモンなのも引っかかる。普通に考えて被せるか? そこを。
更に言えば、大地の亀はドダイトスがいる。あっちと違って火山を乗せる予定とはいえ、目新しさはない。確かに、応龍、麒麟とくれば、霊亀と繋げたくなるが……何か違和感があるのも事実だ。
勿論、瑞獣はその四匹だけではない。四引きをピックするにもバリエーションがある。そうとも、選んだモチーフが違うだけという可能性はまだある。例えばウネルミナモを獬豸とするなら、エンテイパラドックスは白沢という解釈で亀を逃れることは出来る。出来なくはないが……有り体に言えば人面牛である。エンテイの顔がついたウシを出されてもコメントに困る部分はある。
なんだか、もう少し考える余地がありそうな気がする。
■タケルライコは竜脚類かも知れない
首の長い生き物と言えばキリンだろ、と差も当然のように言ったが、これは少々短絡的な考えでもある。実は少し昔に目を向けると首の長い生き物は他にも居る。それは恐竜だ。
特にブロントサウルスなどを始めとする竜脚類は大きな身体に長い首を持つ生き物として知られている。しかも、都合のいいことにブロントサウルスは直訳すると「雷トカゲ」で、雷の化身、ライコウと関連深そうなタケルライコとも一致する。
近年の研究では血流の関係上、キリンのように高く首を上げることは出来なかったという説もあるが、ジュラシックパークのブラキオサウルスは旧式の首を高く上げるスタイルだったのでその印象が強い人もおろう。ゾイドのブラキオス、ウルトラザウルスは旧来的な首上げスタイルだし、そういう時代もあったのだ。ヤングは黙っとれ。
それに既登場のウネルミナモのタイプが水/ドラゴンというのがいかにも臭い。こちらは見ようによってはティラノサウルスなどの獣脚類と見ることも出来る。いや、頭の水晶を考えるなら別ポケモンのモチーフの可能性はある。
もう一つの可能性として、タケルライコの特徴の中に顔を覆う雲のような鬣がある。元々ライコウも似たような鬣があるのだが、あちらが後ろにたなびく背負い物なのに対してこちらは下半分を覆っているのが特徴的だ。アニメーションでは後方にたなびくこともあるので、あれは体毛、もしくはそれに近い器官であることは間違いない。
小生はアレを「天を衝き、雲を貫く威容」を表現するための擬似的な雲の役割を果たしていると見ている。天高く浮かぶ雲さえも突き抜ける――となるとキリンよりも地上最大級の恐竜群、つまりは竜脚類モチーフのが適切に思えては来ないだろうか。
懸念があるとすれば、タケルライコ自身よりも、ウネルミナモ、タケルライコに続くであろうエンテイパラドックスのモチーフ問題だが、ウネルミナモが竜盤目獣脚類、タケルライコを竜盤目竜脚類とすれば、鳥盤目の何かと考えるのが自然だ。
実は鳥盤目はスタークラスの恐竜が多く、トリケラトプス、ステゴサウルス、アンキロサウルス、イグアノドン、パラサウロロフス、あるいはパキケファロサウルス……はいるか。多少の被りはあるもののモチーフは豊富にある。
それを踏まえても、疑問はある。実は現在判明しているウネルミナモ、タケルライコは他のパラドックスポケモンと比較すると見た目が大きく異なる。プリンとサケブシッポよりもスイクンとウネルミナモ、ライコウとタケルライコのほうが距離が遠い。ウネルミナモ、タケルライコが将来的にスイクン、ライコウになるかと言われると……うーん。
しかし、まあそこは仮にもパラドックスを冠したポケモンなのだから、必ずしも直結しているとは限らないのかも知れない。10億年昔に命を落としたポケモンに対し、ホウオウに類似したポケモンが力を与えた結果、同じような経緯で誕生したエンテイ、スイクン、ライコウと似たような姿に生まれ変わったというのあり得ない話ではないだろう。
■ところで、俺は投稿するタイミングを失ったのかも知れない
……さて。ここまでぐだぐだと書いてきたが、いかがだったでしょうか。
偶然通りがかった挙げ句、ここまで読んでしまった皆さんは不思議に思ったことだろう。
コイツは今更、何を書いてるんだ?
何のことはない。この直前の段落までは、情報解禁直後、タイプも技もロクに判明していない時点で適当に書き留めていただ。後で仕上げようと下書きに入れてそのまますっかり忘れていたのである。
https://twitter.com/utsurogi/status/1688929478175805440
https://twitter.com/utsurogi/status/1689227069383987200
さっさと仕上げないから……
それから数日、どうやら横浜WCSのタイミングで電気/ドラゴンというタイプが明らかにされていたらしい。なにそれ、今知ったわ。ネタバレやめて。
いや、まあ、麒麟も鱗の付いた龍のような馬のような姿なのでまだ断言は出来ないのかも知れない。ドラゴンタイプでもギリギリおかしくはない。おかしくはないが……やっぱ恐竜なんじゃねえかんという気がしている。
専用技はじんらい、相手の攻撃技より先制出来る。らしい。不意打ちかな?
最初は古代パラドックスの特性:こだいかっせい(大雑把に言うと持ち物を消費するか「ひざしが強い」状態だと一番高い能力が上昇する)と組み合わせて、青天の霹靂(晴天と青天はダジャレ)にかけるかと思ったけど、ぜんぜん違うところにいきましたね……恥ずかしいから的はずれな推理してた部分消してます。
いやまあ、ここまでウダウダ書いたのをお蔵入りも惜しいので、リハビリがてら恥を忍んで公開することにしました。読んでしまった皆さん、運がなかったですね。
それじゃ。